新喜皮革-世界屈指のコードバン・馬革タンナー

Artisan

DOCUMENTARY FILM / THE ARTISAN’S WORK / 2019 harema©

私が新喜皮革に初めて訪れたのが18年前、22歳の春でした。
ふとしたことで目にした新喜皮革の記事に興味を持ち、その当時は他のタンナーがほとんど持っていなかったホームページを目にして、問い合わせフォームから見学を申し込み当日初めて足を踏み入れるタンナーさんに心躍っていたことをつい最近のことのように思い出します。
この度、私はこのドキュメンタリー制作とホームページの再考を社長・専務からお話をいただいた時に前述の18年前の記憶がよみがえり、当時の私が現在にタイムスリップした自分自身の心を大きく動かすような仕上がりにしてみたいと考えました。

取掛るに際しまず私が初めに思ったことは、淡々とコードバンができる、ホースハイドができるまでの経過を説明する教則ビデオのようなものを作ることよりも、社長・専務・そしてそれぞれの職人さんに焦点を当てて、皆さんの考え、想い、感動、哲学、未来への視線を携えた新喜皮革の人々と未来を照らすドキュメンタリーフィルムにしたいと思いました。

そのために撮影時は貴重な仕事の時間を割いていただき、何台ものカメラの前で多くを語っていただいた皆さんに心から感謝します。
皆さんのそれぞれの言葉に、真剣に仕事をすることの大切さを学ばせていただきました。

完成までに何十回と見返していると18年前に初めて新喜皮革を訪れ、何も知らない自分に専務が丁寧にコードバンのことを説明してくれたこと、当時若かったので挨拶だけは大きな声でしようと心がけ、すれ違う時、見学時に挨拶したときに職人さんから「こんにちわ」と言っていただき、そのときかんじたぬくもりを思い出しました。

そしてその時感じた新喜皮革のぬくもりは今も受け継がれていて、きっと今訪れたれた人たちもコードバンのすばらしさと温かい気持ちを持ち帰ってくれていることと思います。

そしてこの「THE ARTISANS WORK」をたくさんの方に御視聴いただき、意欲のある方々に新喜皮革で皆さんと働くことを志望してくれる人が一人でも多く現れてくれること、そして新喜皮革の歴史と人の手によって生産された素晴らしいコードバンの良さが多くの消費者に伝わり、キングオブレザーの道を邁進していくことを切に願っています。

この素晴らしいムービーを完成させていただきましたharemaの岩谷さん、宮崎さんには心から感謝を申し上げます。
本当に一人一人のかっこいい仕事に向かう姿勢をカメラに捉えていただき、社長の温かい言葉や専務のこれからの新喜皮革が歩むべき道の話など、最高の編集で表現いただきました。編集にセンスと感情を込めていただいたからこそのこの仕上がりであり感動を生む大作だと思います。

最後に、撮影の下準備や段取りの確認など奔走し共に汗を流してくれた小田君に心からの感謝を申します。
小田君だからこそのきめ細やかな配慮と場を和ませる存在感は心強く、スムーズに事が運ぶための支えとなってくれていました。

多くの人が携わり、新喜皮革のすばらしさをこのタイミングで一つにまとめることができました。

このプロジェクトに微力ながら参加させていただいたことは誇りに感じています。世界に冠たる新喜皮革の馬革のすばらしさと働く人たちを発信し続け、会社がこれからも発展することを心から願っています。

どうもありがとうございました。

2019年7月12日
株式会社コードバン 常務取締役 米田 浩

新喜皮革 Shinkihikaku Artisan 職人
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